昨年4月に本サイトで公開したヤフトピの研究記事『広報担当者なら押さえておきたい「ヤフトピ」の基礎データ』。WEBメディアの中でもヤフトピの影響力は依然として高いが、近年急速に影響力を高めているメディアがある。それは「LINE NEWS」だ。

LINE NEWSの公式LINEアカウントは友達数3,000万人を超えるほどにまで拡大している。これはメディアがもつLINE公式アカウントのなかで最も大きいが、この数字がいかに大きいかというのは、2位のテレビ東京公式アカウント数(約1,300万人)を見ると一目瞭然だ。

ではこの巨大メディアに掲載されるためにはどうすれば良いのか。時間のない人のために結論を先に伝えると、まず抑えておくべきポイントは次の3点となる。

1.LINE NEWS Digest Spotの3分の1は芸能ニュース
2.企業ネタで掲載を狙いたければネットでの話題化がねらい目
3.Yahoo!Japanニュース、Livedoorニュース、LINE NEWSがバズの3強

 

Digest Spotとはトーク画面に流れてくるニュースのことで、従来のメディアがサイトに来てもらいニュースを見てもらうPULL型だったのに対し、通知で知らせるPUSH型でニュースを届けることができる。

これは言わば半強制的に情報を届けるTVの速報ニュースと同様の性質を持つが、スマホが必需品となった今や、TVの速報ニュース以上の影響力を持つといっても過言ではないようにも思える。実際、災害情報やイチロー選手引退などの重大ニュースをLINEから知った人は多いのではないだろうか。

前置きが長くなったが、ここからは先に挙げた3点について解説していく。

 

1.LINE NEWS Digest Spotの3分の1は芸能ニュース

Digest Spotに流れてきたニュースをカテゴリー別にみると、芸能関連のニュースが287件と最も多い結果となった。これは、某芸能事務所の闇営業問題関連のニュースが頻出したことも一因ではあるが、それを除いても、結婚、離婚、妊娠、出産等の報道は多く、広く著名な方からややマイナーなタレントまで幅広く取り上げられている。

(図1)LINE NEWS Digest Spot カテゴリー別掲載数

芸能ネタは、左下の正方形の画像付きの枠で紹介されることも多い。中にはタレントを起用した企業のPRイベントの記事ももちろんあるが、この枠はタイトル文字数が非常に少ないため、掲載を狙うのであれば顔写真の提供はマストになることは抑えておきたい。

 

2.企業ネタ掲載を狙いたければネットでの話題化がねらい目

芸能イベントの掲載でよくあるのが、「掲載にはなったがタレントのプライベートばかりで商品がほとんど紹介されなかった」というケースだ。実際そこをコントロールするのは難しく、商品やサービスを訴求するのであれば、ネットでの話題化がオススメだ。

Digest Spotの右下枠は、ネット(特にSNS)で話題になっているニュースを紹介するケースが多い。数でいうと4割弱にも上る。その一部を抜粋した図2を見てもらうと、“話題”や“反響”などのニュースが多いことが分かるだろう。記事の具体的な内容を知りたい方は、是非検索してもらいたい。

図2:ネットでの話題をネタにDigest Spotで掲載されたニュース

 

3.バズ視点で見ると、Yahoo、livedoor、LINE NEWSの3強時代へ

バズのついたニュースを分析する当社の独自ツール「Buzz News Analyzer」で、2019年に話題になったアイドルグループ嵐の活動停止と大坂なおみ選手の全豪OP優勝のニュースを分析した。

※弊社独自ツール「Buzz News Analyzer」にて測定
※弊社独自ツール「Buzz News Analyzer」にて測定

LINE NEWSのBuzzの大きさを見てみると、それぞれ9位、8位にランクインしており、バズという視点でも強い影響力を持つことが分かる。しかし、表を見ていただくと分かる通り、Yahoo!Japanニュースとlivedoorニュースが非常に大きなバズを獲得しており、LINE NEWSはこれからの伸びしろに期待したいところだ。

 

今後の機能アップデートも注目

2018年には、スマイルマークなど自分の感情に近い顔のマークでニュース記事にリアクションができる機能が追加された。今年11月には、ヤフーとの経営統合も発表され、また新たな機能も追加されていくかもしれず、今後の動向も是非注目していきたい。

 

<調査概要>
調査期間:2019年7月12日~8月11日
取得データ:LINE NEWS DigestSpotに配信された777記事